NPO法人eboardは、外国につながる子どもたちのための「やさしい日本語」活用の実証を開始すると発表した。2020年から映像授業に「やさしい字幕」を付ける活動を進めており、今回はその知見を生かし、生成AIを用いた自動変換ツールを開発する。この取り組みは、公益財団法人トヨタ財団の助成を受けている。

eboardによると、日本語指導が必要な子どもの数は増加傾向にあり、2021年度には約5.8万人に達した。しかし、支援体制は地域によってばらつきがあり、十分な教育を受けられない子どもたちも多い。特に地方では、継続的な予算や体制づくりが進みにくい状況だ。

また、日本語指導ができる人材の不足も深刻で、日本語教師の数は伸び悩んでいる。支援者の待遇面の課題もあり、必要な人材の確保が難しい現状がある。これに対し、「やさしい日本語」のニーズは高まっており、行政機関や外国人支援団体などで利用が広がっている。

eboardの映像授業には、約2,000本に「やさしい字幕」が付けられており、2024年3月時点で全国100カ所以上の教育現場で利用されている。字幕付きの映像授業は150万回以上再生され、子どもや支援者からは肯定的な声が寄せられている。今後、eboardは「やさしい日本語」変換ツールの開発を進め、教育現場での活用を目指す。

出典:プレスリリース