アリババクラウド（中国）は、「2023アリババクラウド・グローバルサミット」で、新たなAI製品とサービスを発表した。これらの新製品は、世界中の顧客からの生成AIへの需要に対応するために設計されている。AIコンピューティングプラットフォームから、AIアクセラレーションサービス、AI中心アプリケーションに至るまで、アリババクラウドのAIソリューションは、顧客が生成AIアプリケーションを効率的に、安全に、そして費用対効果の高い方法で開発できるようにデザインされている。アリババクラウド・インテリジェンス・グループの国際ビジネス担当プレジデント、セリーナ・ユアンは、「生成AIの需要に応えるため、革新的な製品とサービスを積極的に導入し、世界中の顧客が直面する課題に取り組んでいる。当社のAIサービスは、この技術トレンドによって提供される機会に対応し、顧客がその恩恵を享受できるように設計されている。生成AIに焦点を当て、より包括的なアプリ開発を推進する取り組みの一環として、業界リーダーと協力し、多様なシナリオに対応した機能を拡充している」と述べた。アリババクラウドは、AIプロセスの複雑さを軽減するため、「PAI-Lingjunインテリジェントコンピューティングサービス」を導入した。このプラットフォームは、大規模なディープラーニングとインテリジェントコンピューティング機能を提供し、AI開発、AIトレーニング、AI役割管理、コンピューティングリソース管理など、フルプロセスのAIエンジニアリング機能も提供する。中国本土で既に利用可能で、2024年初頭からシンガポールでも利用可能になり、その後アジア全域に普及予定だ。さらに、アリババクラウドは、AIモデルのトレーニングと推論の高速化を目指し、「アリババクラウドAIアクセラレーションソリューション」を発表した。このソリューションは、最新のデータセットとハードウェアアクセラレーターを活用し、データ集約型アプリケーションの効率的な管理とコンピューティングインスタンスの最適活用によってAIモデルのトレーニングと推論タスクを迅速化する。スタンフォードDAWNディープラーニングベンチマークによると、AIモデルのトレーニングを70％、推論を最大3倍高速化できる。