アリババクラウド、デジタルテクノロジーとインテリジェンスの中心であるアリババグループの一部は、デジタル変革を加速するためのプログラム「アリババクラウドDXラボ」を立ち上げることを発表した。このプログラムは、リテールやロジスティクスなどの分野に特化し、参加メンバーと協力して革新的な産業ソリューションの共同開発を行う。初期のプログラムメンバーとしては、東急不動産や「パーリーゲイツ」、「マーガレット・ハウエル」などのブランドを展開するアパレル大手のTSIホールディングスなどが参加している。また、ゲーム開発スタジオのJP GAMES、韓国のライブコマース大手企業のLaLa Station、ブロックチェーンソリューションを提供するAvalanche、Cloud Naviなどもテクノロジーパートナーとして参加する。これらの企業は、アニメーション、メタバース、ライブストリーミング、ブロックチェーン、ITサービスサポートなどの技術リソースと関連分野の専門知識をプログラムメンバーに提供する。アリババクラウドDXラボでは、サプライチェーン管理、統合小売、メタバース空間でのインタラクティブなeコマースショッピング、インテリジェントな顧客サービス、デジタルワークスペース通信などの分野で、アリババクラウドとテクノロジーパートナーがプログラムメンバーのサービスをアップグレードするためのクラウドコンピューティングやAIサービス、産業ノウハウ、ソリューションなど幅広いテクノロジーリソースを提供する。開発された製品やサービスは、それぞれの業界にポジティブな影響をもたらすことが期待されている。例えばTSIホールディングスは、アリババクラウドのスマート物流ソリューションを導入し、日本および海外で同社のサプライチェーンのデジタル化に取り組む。アリババクラウドの倉庫管理システム（WMS）を導入することで、在庫状況をリアルタイムで把握し、それに基づいた物流管理の意思決定が可能になる。このクラウドベースのスマートソリューションは、アリババグループ傘下の物流企業であるツァイニャオ・ロジスティクスのスマートロジスティクス技術を活用して開発されている。