高効率、低消費電力の32/64ビットRISC-Vプロセッサーコアの著名なプロバイダーであるAndes Technologyは、高性能AndesCoreAX45MPVマルチコアベクトル プロセッサーIPの一般提供を発表した。受賞歴のあるAndesCoreシリーズのこの第3世代ベクトルプロセッサーは、堅牢なRISC-Vベクトル処理機能と並列実行機能を備えている。ADAS、AI推論とトレーニング、AR/VR、マルチメディア、ロボティクス、信号処理など、大量のデータを扱うアプリケーションを処理できるように設計されている。データセンターAIに関するAndesとMetaのコラボレーションは、RISC-Vベクトルコアに焦点を当てて2019年初めに始まった。AndesCoreNX27Vの発表は、サイクルごとに最大4つの512ビットベクトル（VLEN）結果を生成できる初の商用RISC-Vベクトルプロセッサー コアとして、業界の重要なマイルストーンとなった。このイノベーションはすぐにAIアクセラレーターに取り組む世界的なSoC設計チームの注目を集め、十数のデータセンターAIプロジェクトでの採用につながった。それ以来、RISC-Vベクトルプロセッサー コアは、MLおよびAIチップベンダーにとって一般的な選択肢となっている。AX45MPVは、AX45MPのデュアル発行8ステージパイプライン、Linuxサポート、およびマルチコアの機能を拡張することにより、コンピューティング密度を高めることを目的としている。前世代のNX27Vから継承および強化された強力なベクトル処理ユニットが組み込まれている。AX45MPVは主にデータセンターグレードのAI機能を備えたLinuxアプリケーションプロセッサーだが、大規模なコンピューティング アレイのプロセッシングエレメント（PE）に効率的で強力なコンピューティングプロセッサーを作成するために、Linuxおよびマルチコアのサポートを省略することもできる。AX45MPVのデュアル発行機能と、サイクルごとに最大6つの1024ビットベクトル（VLEN）結果を組み合わせることで、前モデルと比較して3倍を超えるパフォーマンスを実現できる。増大した計算能力を最大限に活用するために、AX45MPVは2つの1024ビットメモリーインターフェイスを備えている。新しい高帯域幅ベクトルローカル メモリー（HVM）オプションは、ベクトルロード/ストアに最適な1つまたは2つのHVMバンクポートと、AXIベースのHVMアクセスポートを介してバックグラウンドで大きなデータ チャンクを移動するための外部DMAエンジンを提供する。Andesは、統合されたコプロセッサー制御とデータ転送を必要とする計算タスクの場合、汎用性の高いAndesストリーミングポート（ASP）が依然として最適なソリューションだとしている。