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アライズ、山梨中銀、RDB、AI-OCRでスク管理高度化
Generatived
23/10/2 2:23
アライズ(東京都中央区)、山梨中銀(山梨県甲府市)、RDB(東京都中央区)の3社は、2023年9月から2024年3月まで、融資先企業の決算書のさまざまな非定型の文書からAI-OCR「AIRead」を活用した高度なデータ分析を実施し、信用リスク管理の高度化を図るPoCを行うと発表した。また、融資営業の促進にも資する枠組みの実現を目指すとのことだ。アライズは、生成AIを活用し、同一の課題を持つ他の金融機関への展開を進めるとしている。山梨中銀は、融資先企業の財務状況の的確な把握のために、2021年1月からアライズのAI-OCR「AIRead」を活用し、決算書の勘定科目内訳明細書のデータ化を実現している。一方、RDBは山梨中銀をはじめとする金融機関に対し、さまざまなデータベースに基づく高度なデータ分析・モデル構築を行っている。この3社が課題を共有し、それぞれの役割を果たすことで、山梨中銀に眠るデータを掘り起こし、さまざまな分野に活用できると考えた。本取り組みで実施予定のテーマは、信用リスク管理の高度化、営業推進などへの活用、地主の分析・把握と不動産・金融資産の選定、不動産の販売・購買意欲のマッチング分析と選定などだ。AI-OCR「AIRead」を通じ、山梨中銀が新たに利活用可能となるデータ(例:勘定科目明細情報)を取得することで、融資先企業の成長性や、変化変調を適時的確に検知するといった、新しいコンセプトモデルの構築を図る。また、このような研究を通じ、融資営業の促進に資する枠組みを実現することで、営業担当者が融資先企業とのコミュニケーションを円滑に行い、地域金融機関として地元経済の活性化を目指すとしている。AIReadは、CNNやLSTMなどのDeep Learning、ルールベースエンジンなどを活用して文字を認識、データ化(OCR)するソリューションだ。手書き・活字文字、定型・非定型書類のデータ化が可能で、学習機能も有している。オンプレミス(スタンドアロン型、サーバー型)、クラウド(SaaS型、LGWAN-ASP型)など、さまざまな形態での利用が可能だ。金融機関向け、融資審査業務における勘定科目内訳明細のデータ化ソリューションとして、金融機関における、勘定科目内訳明細書のデータ化作業を効率化する。
