北海道大学発ベンチャーのAWLとエッジAIプラットフォーム「Actcast」を運営するIdeinが、エッジAIソリューションの提供に向けて業務提携契約を締結した。世界のIoTデバイス数の増加に伴い、エッジAI市場は急速に発展しているが、エッジデバイスの導入コストや管理面での課題が残されている。Ideinはエッジデバイスの大規模運用・管理のノウハウを持ち、AWLは低演算量で動作し、長期間運用においてもAIの精度を維持できる技術を持っている。両社の技術と知見を結集し、幅広い業種・業界のDX化を加速させることを目指すという。この提携で、AWLのAIモデル開発技術とIdeinのエッジデバイスの大規模運用・管理技術を組み合わせた高度なエッジAIソリューションを提供できるようになる。また、顧客の課題解決を低コストかつ迅速に行うことが可能。具体的な取り組みとしては、AWLのエッジAI映像分析エンジン「AWL Engine」をIdeinのエッジAIプラットフォーム「Actcast」に対応させた「AWL Engine on Actcast」の開発や、両社のエッジAI技術を結集した新しいソリューションの開発を計画しているという。また、Ideinは「AWL Engine on Actcast」などの開発・運営を担い、AWLはAIアプリ開発やソリューション導入に注力し、顧客の課題解決を支援する。さらに、両社の営業人員や販売パートナー網を活用し、共同開発したソリューションを販売する。初めは国内市場を対象にするが、将来的には海外市場にも展開する予定だ。