インフラストラクチャーンジニアリングソフトウェア企業のBentley Systemsは、交通運輸省の運用およびメンテナンス業務を支援する人工知能サービスのプロバイダーであるBlyncsyの買収を発表した。Bentley iTwin Venturesのポートフォリオはデジタルツインエコシステムにフォーカスしており、この買収によりデジタルツインエコシステムの開発と普及が加速されることになる。Blyncsyは、2014年にユタ州ソルトレイクシティで設立され、コンピュータービジョンと人工知能を応用して道路ネットワークのメンテナンス上の問題を特定している。BlyncsyのCEOであるMark Pittman氏は、信号で立ち往生しているときにこのアイデアを思いつき、リアルタイムの状態データと革新的な技術を組み合わせて交通運輸省の効率化を支援する方法を考えたという。BlyncsyのAIサービスは、コストと時間のかかる手動のデータ収集を置き換えるものであり、現場での作業員や特殊車両、ハードウェアの必要性を削減する。また、交通インフラのオーナーオペレーターが道路の状態を把握し、タイムリーに対応できるようにする。Blyncsyは、現在工事中の現場の実際の作業領域など、50以上のさまざまな道路安全上の問題を検出する。Blyncsyの買収により、Bentleyはインフラ所有者のエンジニアリングおよびシミュレーションモデルと統合して没入環境を実現するために、BlyncsyのAIサービスを同社の新しいモビリティデジタルツイン製品に組み込む予定だ。この買収はIgnatious Growth Capital and Advisoryの支援のもと行われた。Blyncsyの投資家には、Peterson Ventures、Doug Wells、Elemental Excelerator、Park City Angel Network、OakHouse Partners、CEAS Investmentsが含まれている。