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トリプルネガティブ乳がんのバイオマーカー探索にAI
Generatived
2023年8月10日
大阪大学大学院薬学研究科の井上豪教授、生命機能研究科の日本電子YOKOGUSHI協働研究所の難波啓一特任教授(常勤)、九州大学大学院薬学研究院の大戸茂弘教授らのチームは、バイオマーカーが発見されていない難治がんの抗がん剤開発に乗り出します。トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は、標的となるバイオマーカーが発見されておらず、治療のための創薬が困難でした。しかし、ビッグデータを用いて新規バイオマーカーの探索に取り組むCOGNANO社との共同研究により、新たな抗体薬物複合体(ADC)の開発が進められることとなりました。この研究は、令和5年度創薬シーズ研究開発費補助金として採択され、トリプルネガティブ乳がんADC創薬のフィージビリティスタディとして進められます。トリプルネガティブ乳がんは、薬の標的となる分子(バイオマーカー)が発見されていないがんで、治療法が確立されていません。そこで、COGNANO社はビックデータAI技術を活用した採掘技術を駆使して、トリプルネガティブ乳がんのがん細胞表面を特異的に認識するアルパカ由来抗体(VHH)の探索を行っています。この方法論は、抗体創薬を迅速に開始できるだけでなく、新規バイオマーカーの発見にもつながる画期的な手法です。今回の研究では、COGNANO社の方法論と大阪大学大学院薬学研究科/生命機能研究科、九州大学大学院薬学研究院の協力により、データ取得を高速化します。大阪大学の研究チームは最新のクライオ電子顕微鏡を用いて、抗体ががん細胞とどのように結合するか、詳細な分子構造を明らかにするとともに、抗体に抗がん剤を結合させた薬剤(ADC)の開発を行います。これにより、抗がん剤を患部に直接送達する治療効果をマウスモデルで検証する予定です。この研究によって蓄積されたデータは、未だ治療法のないTNBCに対する創薬の問題を迅速に解決することを目指しています。この研究が成功すれば、トリプルネガティブ乳がんだけでなく、膵がん、胆管がん、肺小細胞がんなどのアンメットメディカルニーズを克服する創薬のモデルケースを樹立することが期待されます。これにより、多くの未解決の疾患に対する治療法の開発に大きく貢献することができるでしょう。
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