Generatived（Beta）｜生成AIの最新ニュースとトレンドを提供

ボストンコンサルティング グループ（ボストン）は、職場でのAI活用に関する国際調査「AI at Work 2024：Friend and Foe」を公表した。この調査は、世界15カ国・地域の1万3,000人以上の経営幹部から従業員までを対象に実施された。BCGの専門家集団BCG Xが担当し、昨年に続き2度目の調査である。

調査結果によると、生成AIを業務に活用する従業員の割合は約半数に迫っている。AIの影響について「確信している」と答えた人は42％で、昨年の26％から増加。しかし、「不安を感じている」と答えた割合も上昇している。生成AIを日常的に使用する人の中で、自分の仕事が将来なくなるかもしれないと考える人は49％に上る。

グローバルサウスの国々では、生成AIの効果を「確信している」と答えた人の割合が高いことが分かった。一方、日本では「確信している」割合が最も低く、「不安を感じている」割合が最も高い。業務での使用率も、グローバルサウスの国々が高く、日本は経営層では76％だが、管理職で31％、従業員で16％と最低だった。

生成AIを使用することで週に5時間節約できると答えた人は58％にのぼる。節約した時間は、新しい業務や戦略的な仕事に充てられている。BCGパリ・オフィスのVinciane Beaucheneは、「生成AIの新時代に突入し、その価値を実感し始めている」とコメントしている。