Cloudflare（米国テキサス州）は、ウェブ、SaaS、プライベートアプリケーションなどのデータ保護を目指した統合セキュリティーソリューション「Cloudflare One Data Protection Suite」を発表した。この製品は、Cloudflareのセキュリティーサービスエッジ（SSE）を搭載しており、単一プラットフォームでクラウドのコンプライアンスを合理化し、データ漏洩やソースコード損失の軽減、開発者とAI環境の安全性を確保することが可能だ。現在、多くの組織は競争力を維持し、ビジネス環境の複雑さやエンドユーザーの負担を軽減するために、レガシーツールからの移行を求められている。しかし、最先端のテクノロジーに移行することで新たなリスクが発生し、機密データや知的財産の保護が難しくなるという問題もある。このような背景を踏まえ、企業のCISO（最高情報セキュリティー責任者）は、従業員のデバイスやSaaS／クラウドアプリケーション、AIツールなどのあらゆる場所に存在する、急速に増加するデータを含めたITスタック全体を保護することが可能な堅牢な全体戦略を必要としている。「Cloudflare One Data Protection Suite」は、シンプルさを重視し、包括的なデータ管理を組織の内部および外部アプリケーションに拡大する。Cloudflareのグローバルネットワーク上にネイティブに構築されたこのスイートにより、あらゆる規模の組織でプログラマブルなネットワークアーキテクチャーの構築、新しい機能の追加、新たなセキュリティー基準やプロトコルの迅速な採用、生成AIのコード保護などの最新のユースケースに対応するデータ保護コントロールが可能になる。Cloudflareの共同創設者兼CEOであるMatthew Prince氏は、データは組織にとって最も貴重な資産であり、データ保護は最重要課題です。一度でも情報漏洩があれば永続的な影響を及ぼし、業務のダウンタイムや規制当局への影響、関連コストなどが発生し、ビジネスを破壊してしまうことさえあります。さらに、風評被害も発生しかねません。今日の組織はすでに十分すぎるほどの複雑さを内包しており、データ保護という課題によってさらなる負担を増やすべきではありません。この度、Cloudflareが独自のネットワーク・アーキテクチャと単一の統合プラットフォームを提供することで、企業はAIによるデータ漏洩やコードの損失などのあらゆるリスクに対応できるようになります」と述べている。