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クラフター、ChatGPT活用ツールにテンプレート
Generatived
23/10/2 2:24
クラフター(東京都港区)は、ChatGPTをビジネスで安全に活用する業務効率化ツール「Crew」にプロンプトテンプレート機能を追加したと発表した。クラフターは2023年6月に「Crew」のサービスを開始し、その後「書類をアップロードできるChatGPT」という機能を搭載した。現在、企業や官公庁、自治体から多くの問い合わせを受けているという。しかし、生成AIの特徴として、利用者のインプットとなるプロンプトが回答の精度に大きく関与するという事実があり、誰でも利用しやすいようにするニーズがあった。そこで、クラフターは自治体や企業で使われるシーンを想定したプロンプトテンプレート機能をリリースし、第一弾として19種のテンプレートを用意した。プロンプトテンプレートがあれば、より使用しやすいという顧客のニーズに応えることができる。プロンプトは、対話型AIモデルに対して与えるテキストや指示のことを指し、ChatGPTに何を尋ねたいかを伝える役割を果たす。例えば、企画内容のロジックに齟齬がないかを聞く場合はChatGPTに「貴方は顧客に提案をするプロのコンサルティング」と伝え、文書の炎上チェックを依頼する場合は「貴方はプロのリスク管理担当者」という役割のプロンプトを送ると、ChatGPTはその役割に従って対話をするので、より目的に沿った回答が得られる可能性が高まる。「プロンプトテンプレート」は、特定の対話やタスクのために用意されたテキストの枠組みで、このテンプレートを使って、ユーザーがモデルに対して明確に質問や指示を伝えることができる。例えば、天気情報を尋ねるためのテンプレートでは、場所を指定する部分を埋め込む。Crewのテンプレートでは、以下6カテゴリーの中から、日本語または英語で選択することが可能だ。企画プロンプト、レビュープロンプト、要約プロンプト、翻訳プロンプト、プログラミングプロンプト、ブログプロンプトなどがある。クラフターは、ChatGPTを始めとした生成型AIを利用する際、登録している従業員の管理や外部への情報漏洩などのセキュリティー対策に課題があると指摘している。「Crew」では、個人情報などのセンシティブ情報を検知して非表示にでき、登録している従業員の権限の設定や、ログ監視などの機能によりビジネスでもChatGPTを安全に使えるような環境を提供している。また、ChatGPT単体にはない書類を元にした会話機能もある。説明書類や手順書といった社内文書をアップロードして書類から回答でき、繰り返し発生する同等作業や、異動者や採用者のオンボーディングトレーニングを代替して行うことが可能だという。
