Dataiku（本社ニューヨーク）は、9月26日に開催されたEveryday AI Conferenceで、LLMメッシュを発表した。これは、企業が大規模言語モデル（LLM）を組み込んで利用するために必要な、効果的でスケーラブルなセキュアなプラットフォームを提供するものだ。また、Dataikuは、LLMメッシュのローンチパートナーとしてSnowflake、Pinecone、AI21 Labsを発表した。生成AIは企業に多くの機会とメリットをもたらすが、一方で企業は重要な課題に直面している。集中管理の不在、データやモデルに対する不適切な権限管理、有害コンテンツに対する対策の少なさ、個人情報の使用、コスト監視メカニズムの欠如などが挙げられる。さらに、新しいテクノロジーエコシステムの可能性を最大限に引き出すためのベストプラクティスの確立についても、多くの人が支援を必要としている。Dataikuは2023年6月に発表した生成AIの機能群とともにLLMメッシュを構想し、これらの障害を克服することを目指している。LLMメッシュは、企業がLLMを使用して安全なアプリケーションを効率的かつ大規模に構築するためのコンポーネントを提供する。LLMメッシュをLLMサービスプロバイダーとエンドユーザーアプリケーションの間に位置付けることで、企業は現在および将来のニーズに応じて最も費用対効果の高いモデルを選択し、データとレスポンスの安全性を確保し、拡張可能なアプリケーション開発のための再利用可能なコンポーネントを作成できる。LLMメッシュの機能には、さまざまなAIの経路設定、AIサービスの安全なアクセスと監査、機密データのスクリーニングとレスポンスのモデレーションのための安全対策、パフォーマンスとコストの追跡などが含まれる。また、アプリケーション開発のための標準コンポーネントを提供し、企業が期待するコントロールとパフォーマンスを実現しながら、品質と一貫性を保つ。LLMメッシュを利用したエンタープライズ向け生成AIアプリケーションのデリバリーについての詳細は、Dataikuのウェブサイトで確認できる。LLMメッシュを支えるDataikuの新機能は、10月以降順次、パブリックプレビューとプライベートプレビューでリリースされる予定だ。