東京都渋谷区に本社を置くDegasは、ビル＆メリンダ・ゲイツ財団からの助成金を獲得した。この助成金は、AIとLLMの途上国での公平かつ責任のある利用を目指すグランドチャレンジの一環として提供された。Degasは、『気候変動対策のための現場スタッフの意思決定支援』というタイトルのもと、リジェネラティブ農業の普及を促進する画期的なプロジェクトを進める予定だ。AI分野は急速に発展しており、公平かつ責任のあるAIの利用は、世界で最も困難な課題の解決や世界的な格差の是正に不可欠だ。ゲイツ財団は、低・中所得国（LMICs）における公平なAIの利用を推進し、現地の保健、教育、農業、その他の産業の発展に焦点を当てている。Degasがアフリカで推進するテクノロジーを活用したリジェネラティブ農業プロジェクトが、ゲイツ財団のグランドチャレンジ事業として採択された。Degasは、自社開発のネイティブアプリと衛星観測によって収集されたデータに基づくAI与信判断モデルを構築し、アフリカの農業セクターをリードしてきた。しかし、リジェネラティブ農業の推進には、手法の管理とスケーラビリティーの課題があった。そこで、ゲイツ財団からの資金提供を受け、Degasは独自のLLMベースのシステムを開発し、既存のネイティブアプリに統合することを目指す。これにより、農家への指導とリジェネラティブ農業への移行が加速されるという。Degasを含むグランドチャレンジ受賞者は、AIへの公平なアクセスの形成に貢献するプロジェクトの募集に応じ、世界中から多数の提案書の中から選ばれた。プロジェクトの成果は、AI利用の公平なアクセスを推進したかどうかが検証され、レポートとしてまとめられる予定だ。