Elasticsearchを開発するElasticは、Elastic AI Assistant for ObservabilityとUniversal Profilingツールを発表した。これらの新しいサービスは、サイト信頼性エンジニア（SRE）に、特定のIT環境に合わせた実用的な運用上の洞察を提供することを目的としている。AIアシスタントとユニバーサルプロファイリング ツールは、IT運用チームがますます複雑化するシステムの課題や問題に対処できるように設計されている。Elastic AI Assistant for Observabilityは、生成AIと独自のデータを活用して問題解決を合理化する。この革新的なツールにより、SREの学習曲線が短縮され、サイロ間で手動でデータを追跡する必要がなくなった。AIアシスタントはElasticsearch Relevance Engineを利用しており、アプリケーションエラーの理解を強化し、ログ メッセージの解釈、アラート分析、コード効率を最適化するための提案を行うことで、解決までの時間を短縮する。Elastic AI Assistantは、より迅速かつ正確な修復を提供するだけでなく、チーム間のコラボレーションも向上する。そのインターフェイスにより、ユーザーはインタラクティブにチャットしたり、関連する全てのテレメトリを1カ所でまとめて視覚化したりすることができる。また、修復のために独自のデータとランブックを利用し、効率をさらに高める。ElasticのUniversal Profilingツールは、複雑なクラウドネイティブ環境によってもたらされる課題に対処する。これらの環境では、多くのコンポーネントを計測できないため、SREチームにとって盲点が生じることがよくある。ユニバーサルプロファイリング ツールは、常時稼働のゼロインストルメンテーションと低いオーバーヘッドを提供し、チームがサードパーティー ライブラリーを可視化してパフォーマンスのボトルネックを特定できるようにする。これにより、問題解決が迅速化されるだけでなく、組織がクラウドコストを削減し、インフラストラクチャーの二酸化炭素排出量を追跡して削減するのにも役立つ。