オランダのELSOUL LABOは、TypeScript製のフルスタックサーバーレスアプリフレームワーク「Skeet」の新バージョン1.4.0をリリースした。このバージョンでは、AIを活用した開発サポート機能が追加され、開発の効率を大幅に向上させることを目指している。
具体的には、OpenAIのChatGPTやGoogleのVertex AIを組み込んでおり、特にPrismaモデリングのサポートを強化し、データモデルやアプリコードの自動生成、サーバーレス環境の構築が簡単に行えるようになった。Skeetの公式ドキュメントで詳細を確認することができる。
Skeetは、GCP（Google Cloud）やFirebase上でフルスタックアプリを構築できるフレームワークで、APIサーバーからウェブ、iOS、Androidアプリまで、全てをTypeScriptで爆速開発することができる。そしてSkeetはオープンソースとして開発されている。
今回のアップデートでは、AIコンソールが実装され、AIによる開発サポートがさらに充実している。OpenAIのChatGPTやGoogleのVertex AIなどのAPIを活用し、Skeetを使った開発のサポートに特化したモデルを構築している。一般的なチャットサポートに加え、Prismaモデリングに特化したサポートも提供している。作りたいアプリの内容を簡単な文章で入力するだけで、Skeetが自動的にPrisma形式のデータモデルを提案する。データモデルが用意できれば、Skeetはワンコマンドでそのデータモデルの内容に必要なコードを自動生成する。
Prisma＆Skeetがデータマイグレーションを完全に管理するため、開発者はPrisma形式のデータモデルだけを編集すれば、アプリ構成に必要なコードが自動生成される。つまり開発者は特有のロジックに集中することができ、開発効率が大幅に向上する。また、Skeetはサーバーレス環境も自動で構築するため、アプリのデプロイも簡単だ。
ELSOUL LABOはグローバル社会全体でアプリによる問題解決を促進することを目指している。今後もAIによる開発サポートを充実させ、より速く、より便利な開発環境を提供していく予定だ。