サイバーセキュリティー企業のDeep Instinctが、Voice of SecOpsレポートの第4版をリリースした。Sapio Researchが実施したこの調査は、米国の650人以上の上級セキュリティー運用専門家を対象に実施された。同レポートはサイバーセキュリティー業界における生成AIの影響を浮き彫りにしている。専門家の75%が過去1年間の攻撃の増加を目撃し、生成AIを使用する悪意のある攻撃者によるものであると考えている。回答者の69%が既に組織内で生成型AIツールを導入しており、その導入率が最も高いのは金融部門の80%であることが明らかになった。生成AIは、従業員の士気を向上させるだけでなく、従業員の生産性とコラボレーションにプラスの影響を与えると考えられている。しかし、これは破壊的なサイバーセキュリティーの脅威とも見なされており、回答者の46%が攻撃に対する組織の脆弱性が増大すると考えている。ランサムウェアは依然として組織にとって大きな課題であり、回答者の46%がデータセキュリティーに対する最大の脅威であると述べている。この脅威に対処するというプレッシャーで、各組織はデータセキュリティーのアプローチを変更しており、現在47%が身代金を支払う方針を定めているという。さらに、サイバーセキュリティーチームは、生成AIなどの新しいテクノロジーの導入によりストレスレベルが増大しており、人員配置とリソースの制限がストレスの最大の理由となっている。 時代遅れのサイバーセキュリティーツールによる誤検知もセキュリティー運用チームに負担を与え、生産性の低下につながる。現在のセキュリティー ツールに対する不満は高まっており、回答者の65%が、エンドポイント検出と対応（EDR）および次世代ウイルス対策（NGAV）ソリューションの方が良いと回答している。レポートの中でDeep Instinctは、脆弱性を先取りしてセキュリティーチームのストレスを軽減するために、データセキュリティーの予測的防止への移行が必要だと強調している。