グローバルキッチン（神奈川県茅ケ崎市）とJDSC（東京都文京区）は、AIとデータを活用したSaaS型アプリケーションを開発した。このアプリケーションは、栄養価や価格、食材の組み合わせ、色合いなど指定した条件通りに献立を自動作成する。グローバルキッチンでは、このアプリケーションを利用して、高齢者施設や介護施設向け食材提供サービス「まごの手キッチン」の会員企業向けウェブサイトで献立表を公開している。現在、約5000の施設がこのAIによる献立作成を活用している。介護施設や福祉施設、教育機関などで提供される給食は、栄養価の細かな計算やコスト管理の複雑さ、バラエティに富んだメニューの開発など、施設や管理栄養士にとって献立作成は大きな負担だ。また、嚥下機能の低下した人や栄養指導を受けている人向けには個別の調整食を提供する必要がある。これらの課題を解決するため、グローバルキッチンとJDSCはAIとデータを活用した献立作成アプリを開発した。グローバルキッチンとJDSCは、今後、献立の自動作成に加えて、受注予測・在庫最適化機能も提供する予定だ。これにより、食材の発注量をAIが自動的に算出し、発注業務を支援することでコスト削減や働き方改革を支援する。また、各メニューの個別撮影画像からAIが自動で背景を削除し、献立通りに組み合わせた画像の生成機能も提供し、メニュー撮影業務の効率化も実現する。本アプリの知財はJDSCが所有し、月額課金型モデルで提供する。