巨大言語モデルの社会実装を手がけるSpiral.AIは、博報堂プロダクツと共同で次世代型コンタクトセンターの事業領域の開発を開始した。生成AIの活用検証が進む中、コンタクトセンター領域でも早期の導入・活用が求められている。本プロジェクトでは、生成AIが抱える課題を解決し、コンタクトセンター事業領域における生成AIの社会実装を目指す。業務システム開発フェーズでは、コンタクトセンター内の業務生産性改善を主軸に、オペレーター向けの研修や応答方法の提案など、AIの導入を推進する。カスタマーインターフェイス開発フェーズでは、生活者がいつでも直接AIと応答し、必要なコミュニケーションを行える環境を構築する。本プロジェクトでは、生成AIの3つの課題に取り組む。まず、正答性の向上にファインチューニングやインデックス構築などのアプローチを行う。次に、情報セキュリティーの担保に個別クラウド環境のセキュリティー検証やオンプレミスモデルの導入を視野に入れた技術検証を行う。そして、ユーザー体験価値の向上に向けて、生活者に寄り添うAIを目指し、応答手法の開発を進める。技術開発では、情報検索技術の精度向上や音声入出力インターフェイスのシームレス実装に取り組む。これにより、多くの企業で共通する課題である情報検索の効率化や、コンシェルジュのように寄り添うAIの実現を目指す。Spiral.AIは、本プロジェクトを通じてコンタクトセンター領域における生成AIのソリューション提供を開始し、博報堂プロダクツと連携しながら社会実装を推進していく。