博報堂テクノロジーズ（東京都港区）の管轄会社であるSpontena（同）は、テキスト生成系AIの基盤技術である大規模言語モデル（LLM）を活用した「ハイブリッド型会話エンジン」の研究開発を開始した。この研究を通じて、より自然で正確な応答が可能なチャットボットシステムの開発を目指している。テキスト生成系AIは、膨大な量のテキストデータを学習し、大規模言語モデルを利用して文書を自動生成する。この自然言語処理技術は、文章の自動要約や翻訳にも応用され、将来的な可能性が期待されている。しかし、AIは過去のデータに基づいて学習しているため、最新の情報や出来事に関する回答ができないという課題がある。Spontenaは、「ハイブリッド型会話エンジン」の研究を通じて、ルールベース型AIとテキスト生成系AIの強みを組み合わせることで、より自然で正確な会話を行うチャットボットシステムを実現することを目指している。ルールベース型AIの開発に得意とするSpontenaがこの研究に取り組むことで、AIのハルシネーション（事実とは異なる回答を生成すること）を防ぎ、チャットボットの導入がさらに進展することが期待される。