日本特殊陶業の社内発ベンチャー、ignArt（愛知県名古屋市）は、ウェブサービス「GOOD MORNING COLOR」において、OpenAI社のChatGPTのAPIを活用した新機能をリリースした。GOOD MORNING COLORは、個人の状態や感情を色とポップな動きで表現することで、わずか1分程度の時間で自己表現を習慣化し、気軽に楽しくチーム内のコミュニケーションを促すウェブサービスだ。コロナ禍によるリモートワークの増加に伴い、チームメンバーとの一体感が薄れるという悩みを抱える職場や、新卒や転職、人事異動などで新しい環境に適応する不安を感じる職場での導入が進んでいる。さらに、2023年8月7日からはOpenAI社のテキスト生成AIであるChatGPTとのAPI連携も開始された。ユーザーの先週の入力内容をもとに、ChatGPTがカウンセラーとしてメッセージを生成する。生成されたメッセージには、気分の良かった出来事や悩みに関するアドバイスが記載されており、健やかな生活を送るためのサポートを提供する。例えば、以下のようなメッセージがユーザーに示される。「先週は、月曜日は体調不良でしたが、火曜日は気分が良くなりました。水曜日は追いかけられる夢で辛かったですし、木曜日はロボット掃除機の騒音に悩んでいました。健やかに過ごすためには、まずは月曜日の腹下しの原因を見つけて改善することが大切です。また、目覚めも良かった火曜日と同じように、毎日の睡眠環境を整えることをおすすめします。夢を見ること自体は自然なことだが、不安やストレスの影響が出ているかもしれません。日中のリラックスやストレス解消法を取り入れて、夜の睡眠の質を向上させてみよう。ロボット掃除機の騒音に悩んでいるようですが、ロボット掃除機の使い方やタイミングを調整することで解決策が見つかるかもしれない。)自分自身への配慮やゆとりを持ちながら、健康な日常を過ごしてください。」 こうしたメッセージを通じて、ユーザーはセルフケアとしての新たな気付きを得ることができるだけでなく、毎日の入力のモチベーションも高めることが期待される。