東京都中央区に本社を置くナレッジセンスは、「ファインチューニングサービス」のリリースを発表した。このサービスは、法人、行政、自治体が独自のAIモデルを構築することをサポートする。構築したモデルは、ナレッジセンスが提供する法人向けChatGPTサービス「ChatPro」を利用することで、その日のうちに活用することができる。「ChatPro」は、セキュアな環境でChatGPTを利用できるサービスであり、多くの企業に導入されている。しかし、一般的なChatGPTのモデルを利用するだけでは、社内の業務効率化には限界があった。そこで、ナレッジセンスは「ファインチューニング」という手法を活用し、AI自体をカスタマイズすることで、より実用的なモデルを提供できるようになった。「ファインチューニング」は、言語モデルの回答に一貫性をもたせることや、高度なプロンプトを必要としないAIの実現が期待できる。OpenAI社の公式リリースによると、従来のモデルである「GPT-3.5 Turbo」でも、ファインチューニングをすることで、最新の高精度モデル「GPT-4」と同等の性能を発揮できるとされている。データ分析業務や報告書の自動生成など、さまざまな業務において回答精度の向上が期待できる。さらに、AIモデルの利用価格の削減や返答速度の向上も実現するという。