1on1支援ツール「emochan」を運営しているKOU（東京都渋谷区）はサイバーエージェント・キャピタルと個人投資家から第三者割当増資を引き受け、合計5,000万円の資金調達を実施したことを発表した。emochanは、2人の対話にリアルタイムで生成AIが伴走する機能を持つツールで、多くの企業からの問い合わせが寄せられているという。KOUは、今後、emochanを「PLG（Product Led Growth）モデル」へと進化させ、プロダクト主導での事業成長を目指すとのことだ。HRTech SaaSの市場では「SLG（Sales Led Growth）モデル」が一般的で、セールス主導で導入決裁者（人事担当者）へアプローチするプロダクトが多いが、KOUは現場メンバーが使いやすいプロダクトを目指している。また、現代のウェブサービスでは、エンドユーザーが主体となり、さまざまなサービスやプロダクトを自ら調べ、実際に試した上で、導入を決めることが一般的になってきている。KOUもこの傾向を捉え、現場の方々がより使いやすく、現場主体でトライアルから導入までの意思決定がしやすいプロダクトを目指している。この資金調達により、KOUはemochanの開発を加速し、より多くの企業が効果的な1on1を実施できるようなプロダクトを提供することを目指している。