大手検索ソリューションプロバイダーであるLucidworksが実施した最近の調査では、調査対象となった世界の金融サービス回答者の94%が、来年にはAIへの投資を増やす計画があることが明らかになった。この調査は、AIテクノロジーの意思決定に携わる6,000人を超える従業員から意見を収集したもので、世界中の300社以上の金融サービス企業からの回答者も含まれている。金融サービス業界におけるAIの最も一般的な期待される影響は業務運営の改善であり、次に自動化と効率の向上が続く。金融サービス業界におけるAIに対する全体的な感情は肯定的であり、参加者の47%が肯定的な見方をしている一方で、参加者の11%は否定的な感情を抱いている。残る主な懸念事項の1つはセキュリティーであり、これは調査対象となった全ての業界に共通の懸念事項だ。その他の懸念事項としては、AIが生成する出力の精度、AIに基づいた意思決定がどのように行われるかを理解する際の透明性、雇用の置き換え、適時性と調子の面での応答性の確保などが挙げられる。この調査では、あらゆる業界の企業の93%が今後12力月以内にAIへの投資を増やす計画であることも分かった。ただし、場所によって違いはある。調査対象となった中国の金融サービス従業員の100％と英国の回答者の97％が投資を増やす計画があると答えたのに対し、米国企業では91％にとどまった。生成型AIへの支出の増加を計画している業界としては、エンターテインメント、テクノロジー、消費者製品業界が先頭に立ち、次いで建設/不動産、金融サービス、運輸が続く。全体として、調査対象となった全ての業界のグローバルビジネス リーダーは、主に顧客エクスペリエンス、自動化と効率、およびビジネス運営全体の向上に向けてAIへの投資を振り向けている。