M＆Aクラウド（東京都新宿区）は、自社のプラットフォーム「資金調達クラウド」に登録している出資検討企業に対してアンケートを実施した。その結果、スタートアップへの出資目的は「既存ビジネスの補完」が78%、「新規事業の創出」が72%と、どちらも7割以上の企業が選択した。これは、既存の事業を伸ばすための現実的な手段としてスタートアップへの出資が選択肢に入っていることを示している。また、出資したいジャンルについては、「AI・人工知能」が56%と最も多く、次いで「不動産」が30%だった。さらに、「IoT」、「製造業DX」、「建設DX」など、DX関連のジャンルも上位にランクインした。これらの結果から、既存事業のDX化への期待が高まっていることが伺える。一方で、出資経験がない企業が56%と半数以上を占めていたが、これらの企業も今後の出資を検討している。しかし、出資先候補企業を探すことや、候補企業とのマッチングが課題となっていることが明らかになった。また、「シナジー創出」や「出資経験の乏しさ」も出資に関する課題として挙げられた。これらの課題を解決することで、より多くの企業がスタートアップへの出資を行うことが期待される。