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NEC（東京）とNEC Bio B.V.（オランダ）は、がん細胞由来抗原に高反応性を示すTCR配列を予測するAIモデルを開発。このモデルは、セルベースアッセイでの実験により、予測したTCRの活性化を実証。がん免疫療法の開発において、効率化と精度向上に寄与すると期待される。

TCRはがん細胞を認識し攻撃する免疫細胞の受容体。しかし、有効なTCRの同定は従来、複雑な手順を要し、がん免疫療法開発の大きな課題となっていた。NECとNEC Bioの技術は、この選別プロセスを大幅に改善する可能性を秘めている。

生成AIモデルは、がん細胞由来抗原に対する高反応性TCRを予測。物理化学データとTCR相互作用情報を学習させ、目的の抗原に反応するTCR配列を高精度で予測する。愛知県がんセンターとの共同研究で、これらのTCRが実際に反応性を示すことを確認。

両社はこの研究成果を、Society for Immunotherapy of Cancer (SITC) 2024 Annual Meetingで11月7日にポスター発表する予定。この成果は、がん免疫療法の新たな道を開くものとして、医療界から注目されている。