足立区で初めて行われるAIを利用した食品ロス削減の実証実験について、詳細をご紹介いたします。この実証実験では、日々の売り上げや天気などの情報をAIが分析し、来客数や売れ筋商品を予測することで、仕込みや仕入れを調整し、食品ロスを減らす取り組みが行われます。足立区内の事業所から排出される食品ロスは、2019年度の推計で約5,080トンに上ります。足立区では、「足立区食品ロス削減推進計画」に基づき、2030年度までに食品ロスの発生量を2019年度比で21.6％削減することを目指しています。これまでにも家庭向けの啓発事業やフードドライブの推進、事業者向けのフードシェアリングアプリの推進や排出指導などを実施してきましたが、さらなる食品ロス削減のために、全区展開を視野に入れ、AIを利用した実証実験を実施することとなりました。実証実験の結果が良好であれば、全区展開を検討していく予定です。実施期間は、令和5年10月から令和7年3月までとなっています。実施内容は、日々の売り上げや来店数、天気、気温、カレンダー情報などを元にAIシステムが各店舗の来店予測と需要予測を行い、その予測を参考に仕入れや仕込みを行うことで食品ロス削減の効果を実証します。参加事業者を募集しておりますので、足立区内で飲食店や食品提供サービス業、食品の卸売・小売業を営む事業者の皆様のご参加をお待ちしております。また、AIシステムの管理やメールや面談でのやり取りができること、食品ロスの計量や記録・提供ができること、実施期間中に継続して参加できることが条件となります。定員は最大10名となっております。この実証実験に参加いただくことで、事業者の皆様は食品ロス削減に貢献するだけでなく、売り上げの向上や効率的な仕入れ・仕込みの実現にも繋がることでしょう。共に食品ロス削減に取り組む応募者を受付中です。