Relic（東京都渋谷区）は、生成系AIやその他の先端テクノロジーと市場構造変化に特化した検証研究やナレッジ蓄積、開発を行う専門組織を新設した。同時に、研究開発によって蓄積されたナレッジを活用し、先端テクノロジーや市場構造変化を起点とした開発支援を行うソリューション「EIL（エイル）」の提供を開始した。研究対象は生成AIや量子コンピューティング、NFTやWeb3といった主流の採用時期まで数年かかるであろうテクノロジーで、これらのナレッジは「EIL」を通じて先端テクノロジーを活用したイノベーション創出につなげる。生成系AIなどのテクノロジーの進歩は目覚ましく、これらを新規事業開発に活用することで企業に新たな可能性が生まれる。しかし、新規事業開発に先端テクノロジーを取り入れる際には、新規事業開発の知見と先端テクノロジーを適切に活用する知見が必要となる。学習コストの高さや人材リソースの課題から、これらの知見を習得するのは難しい。Relicは、新規事業開発に特化したSaaS型プラットフォームを提供する「インキュベーションテック事業」、新規事業やイノベーション創出を支援する「事業プロデュース/新規事業開発支援事業」、スタートアップ企業への投資や大企業との共同事業/JVなどを通じてイノベーションを共創する「オープンイノベーション事業」の3つの事業を統合的に展開している。Relicは、これまでの実績を基に先端テクノロジーの研究開発を進め、新規事業開発のノウハウと組み合わせることで、これまで以上のイノベーション創出につながると考えている。その一環として、専門組織を設立し、「EIL」の提供を開始した。「EIL」は、「Expected Innovation Lab」を短縮したもので、将来期待される革新技術を扱う意思を示している。先端テクノロジー研究開発専門組織の責任者には、RelicのCTOである大庭亮が就任した。EILでは、Relicがこれまで提供してきた新規事業開発の伴走支援に加え、先端テクノロジーを活用した新規事業開発の提案・開発・サポートを提供する。新たに設立された専門組織による研究開発活動の中で蓄積されたナレッジを活用して技術支援を行い、順次提供パッケージをアナウンスする予定だ。直近の注力テーマは生成系AIで、生成系AIを活用したアプリケーションの開発に加えてマルチモーダルAIやAIエージェントに関する研究と検証も積極的に行っている。