Shuttle Bros.（京都府相楽郡精華町、Shuttle Bros. Inc.）は、2023年9月5日に医学論文や文献、症例経過などのテキストから臨床検査表をChatGPTで自動作成するクラウドサービス「LABOassist」を開始した。これは、人手に頼らざるを得なかった臨床検査値の確認やピックアップ、検査表作成業務をChatGPTにより効率化する医薬業務特化型のクラウドサービスだ。操作は、臨床検査値が含まれるテキストを画面にコピペするだけとなっている。製薬企業のファーマコビジランス部門は、毎年増加する症例・文献の処理に対して、人材確保が追い付いていない。一方で、人工知能やChatGPT、クラウドなどの技術進歩により、人手に頼らざるを得なかった業務を効率化できるようになってきた。このような背景を踏まえ、Shuttle Bros.は、製薬企業における臨床検査値のピックアップや検査表作成業務の負荷を軽減するため、ChatGPT（GPT-4）を活用した臨床検査表を自動で作成するクラウドサービスを開発した。「LABOassist」は、医学論文や文献、症例経過欄などに記載の臨床検査項目名、検査年月日、検査値を自動抽出し、臨床検査表を作成する。PCへのインストールは不要で、ブラウザーだけで使える。また、年月日が曖昧でも、テキストの文脈から判断した日付を出力する。自動作成した臨床検査表は、Excelファイルとしてダウンロードし、編集できる。Shuttle Bros.は、2022年11月に2人のエンジニアにより設立された。代表取締役の松尾聖信氏は、30年間にわたり医薬・PV業務を支援するソフトウェア・サービスの企画・開発を行ってきた。また、技術担当取締役の大谷優一氏は、人工知能やクラウド、iPhone/Androidアプリを駆使したさまざまなソフトウェアの開発が専門だ。