Snowflake（東京都渋谷区）は9月8日、ANAインターコンチネンタルホテル東京でプライベートイベント「DATA CLOUD WORLD TOUR」を開催した。CEOのFrank Slootmanをはじめとする海外エグゼクティブや国内カスタマー、パートナー企業がスピーカーとして登壇し、オンラインを含む約1,800人が参加した。オープニングの基調講演では、社長執行役員の東條英俊が「6月にラスベガスで行われたSnowflake Summitで発表されたSnowflakeの多くのイノベーションを日本のお客様に伝えたい」と挨拶した。CEOのFrank Slootmanは、海外事例を交えてビジネス進捗を報告し、「世界は生成AIやLLMに向かっているが、そこに壁があってはならない。データ戦略こそが、生成AIやLLM利用の成功への鍵である」と述べた。また、ガバナンスやコンプライアンス、セキュリティ面では、Snowflake内で安全なアプリ開発を可能にするSnowparkを紹介し、「お客様の7割に使っていただいている」と明かした。プロダクト担当上級副社長のChristian Kleinermanは、シングルプラットフォーム、デプロイ ディストリビュート マネタイズ、トレードオフのないAI/MLの提供の３つのポイントから技術トレンドを解説した。また、Snowflakeのワークロードを評価する「Snowflakeパフォーマンス指数」について紹介し、2022年8月から2023年4月の期間で15％改善されたことを発表した。エグゼクティブ対談では、NVIDIA日本代表兼米国本社副社長の大崎真孝氏とKDDI執行役員常務の竹澤浩氏が登壇した。大崎氏は、6月に発表されたSnowflakeとNVIDIAの提携について「技術者や研究者の方に生成AIをより簡単に使っていただき、スピード感のある開発が可能になるだろう」と述べた。竹澤氏はグループ会社、関連会社を含む従業員5万人規模に対するSnowflakeを活用したデータコラボレーション構想について解説した。