Googleが8月30日から国内でGoogle検索の新機能として、生成AIによる検索体験（SGE）の日本語版の試験運用を開始した。Search LabsにGoogleアカウントを登録することで、デスクトップのChromeブラウザーとスマートフォンのGoogleアプリで利用できる。Googleは20年以上前に日本で検索サービスを開始し、その後も常に機能をアップデートしてきた。AIと機械学習の進歩により、Googleの検索システムは人間の言語を理解する能力を高めてきた。生成AIの新たな技術進歩により、検索エンジンの可能性を再考し、新しいタイプの質問に答えたり、情報の整理の仕方を進化させることが可能になった。新たな取り組みにより、ユーザーがトピックをより早く理解したり、新しい視点や洞察を発見したり、知りたい情報により簡単にアクセスしたり、複雑で時間のかかる作業をより効率化できるようサポートするという。ブログでは、「残暑見舞いはいつ頃送る？」という質問を例にあげている。生成AIを使用すれば、検索が面倒な作業の一部を代わりに実行する。生成AIによる検索体験（SGE）では、生成AIを活用し、考慮すべき重要な情報の概要を作成する。この概要の下には、「残暑見舞いに何を送ったら喜ばれるか？」や「残暑見舞いのマナーは？」といった追加で質問できる候補を提示する機能が表示される。これらの候補もしくは「追加で聞く」をタップすると、新しい会話モードに移行し、調べているトピックについてさらに質問ができる。質問から質問へと文脈が引き継がれるため、より自然に探索を続けることができる。また、概要にある情報をより掘り下げて調べられるよう、ウェブサイトへのリンクも表示される。Googleは、新しい生成AI技術を活用した検索体験を導入するに当たり、責任ある慎重なアプローチをとっている。「生成AIによる検索体験（SGE）のモデルも、検索の高い品質基準を維持できるようトレーニングを続けており、今後もさらにアップデートをしていく予定」だという。また、全ての検索結果で生成AIによる概要を表示するのではなく、質問の種類に応じて、関連する質問に対してのみ起動するようにしている。さらに、表示を切り替えて、それぞれの文章がどのサイトの情報に裏付けられているかを確認したり、該当するサイトをクリックしてさらに深く調べたりすることができる。