三井住友フィナンシャルグループ（東京都千代田区）とAVITA（東京都品川区）は、アバターやAI技術を活用した協業に向けた基本合意書を締結した。日本では労働人口減少などの社会課題があり、企業が働き手不足を訴える一方で、働きたい意志に反して働くことに困難を抱えている人々が多く存在している。アバターやAI技術は人間が心理的・時間的・身体的制約を超えることを可能にする技術であり、あらゆる場所や状況でもより生産的に働く新たな選択肢となり得る。AVITAは、20年以上に渡り、人と関わるロボットやアバターの研究開発に携わってきた石黒浩が代表を務めている。企業ビジョンである「アバターで人類を進化させる」のもと、多様な人材が活躍できる社会を目指し、アバターの社会実装を進めている。アバターオンライン接客サービス「AVACOM」の開発・運営をはじめ、ChatGPTを活用したAIアバター研修サービスやアバターワーカー派遣など、アバターやAI技術を強みに事業を展開している。今後、三井住友フィナンシャルグループとAVITAは、三井住友フィナンシャルグループが保有する幅広い顧客基盤やさまざまなビジネスに関するノウハウと、AVITAの高度な技術力やノウハウを融合させることで、新たな社会的価値の創造を目指す。両社は、アバターやAI技術を活用することで人と社会の新たなつながりが生まれる温かみのあるDXを推進することを検討している。