NTTドコモグループは、生成AIを活用した業務のDX推進と付加価値サービスの提供を目指し、実証実験を開始する。この実証実験では、生成AIの安全性と利便性向上を目指して、NTTドコモが開発した「LLM付加価値基盤」を活用する。具体的には、社内業務の効率化や専門的な問い合わせへの回答などに生成AIを活用し、その利便性や正確性を検証する。また、ビッグデータやAI技術と組み合わせることで、新たな付加価値サービスの検討も行われる予定だ。生成AIの活用は進んでいるが、情報漏洩や正確性の担保などの課題もある。そのため、NTTドコモは安全に生成AIを活用するための「LLM付加価値基盤」を開発した。この基盤は、プロンプト入力時にマニュアルなどのファイルを追加で投入し、回答を生成する機能や、機微情報の外部送出フィルタリング機能、不適切回答のフィルタリング機能などを備えている。また、今後はさまざまなLLMを選択して利用できる基盤として拡張される予定だ。NTTドコモグループは、技術やノウハウを活用し、多くのお客さまがAI技術の恩恵を受けられる環境を構築することを目指している。NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開し、社会・産業にイノベーションを起こすことを目指している。