Turing（千葉県柏市）は、完全自動運転車両の開発と販売を行っている。最近、アマゾンウェブ サービスジャパン（東京都目黒区）の「AWS LLM開発支援プログラム」に選ばれたことを発表した。このプログラムは、大規模言語モデル（LLM）の開発を行う企業や団体を支援するもので、最大10社が選ばれる。近年、AI技術の進化に伴い、LLMが注目を集めている。LLMは、大量のテキストデータから学習し、人間のような自然な文章を生成したり、質問に答えたりできるAIモデルだ。Turingは、完全自動運転の実現には人間と同等以上にこの世界を理解した自動運転AIが必要であると考えている。そのため、言語を通じて極めて高いレベルでこの世界を認知・理解している、LLMを含むマルチモーダルモデルの開発を進めている。「AWS LLM開発支援プログラム」は、LLM開発を行うための計算機リソース確保に関するガイダンス、AWS上でのLLM事前学習に関わる技術的なメンタリング、LLM事前学習用クレジット及びビジネス支援などのサポートを提供する。Turingはこのプログラムを通じて、自動運転AIの開発をさらに進めることができると期待している。