キャリアサバイバル（愛知県名古屋市）は、製造業の人材不足問題を解消するため、人事評価と技術継承の業務を自動化するAIチャットボット「NEXIS AI（ネクシス・エーアイ）」を2023年9月19日にリリースした。AIトレーナーが各社のニーズに合わせてデータ収集からAI学習までを一貫して行い、これまで人間が行っていた業務を高精度で自動化する。特に、管理職や技術者に依存していた人事評価と技術継承の業務を自動化し、技術者の適性なスキル評価や教育スピードの向上につなげる。製造業では、就業者数が2002年から2022年までの20年間で約158万人減少し、深刻な人材不足の問題に直面している。これは労働力人口の減少だけでなく、技術者の技術継承や人材育成が進んでいないことも大きな要因だ。厚生労働省の調査では、製造業企業の84.8%が「能力開発や人材育成について問題がある」と回答し、「指導する人材が不足している」「人材育成を行う時間がない」「人材を育成しても辞めてしまう」といった課題が挙げられている。企業が競争力を維持するためには、効率的な技術継承・人材育成と、適切な人事評価を通じて優秀な人材の流出を防ぐことが重要だ。しかし、これらの業務は総合的な知見が要求されるため属人的であり、担当者によって業務に充てられる時間や業務の品質にバラつきが生じる。その結果、スキル習得に時間がかかったり、適切な人事評価を得られないことから他社へ転職されるケースが見られる。そこでキャリアサバイバルは、AI技術の活用によりこれらの課題を解決し、「NEXIS AI」のサービス提供に至った。「NEXIS AI」は、ChatGPTをベースとしたAI技術を活用し、人間と同じように自然な対話をできる。また、WordやPDF形式の社内文書をAIに学習させることで、社内情報の検索や文章の要約など、各企業にカスタマイズされた社内向けチャットボットを構築できる。さらに、AIトレーナーが企業個別のニーズに合わせて最適なAIを構築し、高い精度の返答を実現する。