VISITS（東京都港区）は、早稲田大学や慶應義塾大学と協力し、デザイン思考力の高い人材の育成に取り組んでいる。ChatGPTなどの生成AIの普及により、多くの大学でデザイン思考力を伸ばす教育への関心が高まっている。今年は新たに東京理科大学が加わり、9月に3大学合同ワークショップを開催する。異なる専門分野やバックグラウンドを持つ学生が集まり、多様な視点で共創することで、社会で活躍できるデザイン思考力の高い人材の育成を促進する。AI時代に突入し、「創造力」や「課題発見・解決力」「目利き力」などのデザイン思考力が重視されている。VISITSはデザイン思考力を数値化する「デザイン思考テスト」を開発し、各大学や企業と連携して未来を担う学生たちを対象に、社会で活躍するためのデザイン思考力を向上させる取り組みを行っている。今年の3大学合同ワークショップは早稲田大学を会場にリアル開催する。デザイン思考を身につけた参加者は、さらにVISITSが毎年行っているデザイン思考の祭典「デザイン思考フェス」に参加しスキルアップを目指せる機会も用意されている。全国の大学生・企業がつながるこのオンラインイベントは今年で4度目の開催で、パナソニック、三井不動産、伊藤忠商事、日本Microsoftなど多くの有名企業が参加する。VISITSが開発した「デザイン思考テスト」は、デザイン思考力が数値化され、デザイン思考スコアとして算出される。このスコアの信頼性については、2022年8月に慶應義塾大学の岩本隆特任教授との共著として研究・投稿を行った論文が国際学会（査読あり）に採択された。現在では月間2万人以上が受検し、2023年6月に累計受検者数30万人を突破した。