チップ作成の主要プラットフォームであるEfablessは、第3回AI生成オープンソースAIコンテストの開始を発表した。このコンテストでは、参加者がchatGPT、Bardなどの生成AIツールを使用して、オープンソースのシリコン設計を作成することを奨励している。 「Float the Boat」をテーマにしたコンテストは、Efabless SoCプラットフォーム「Caravel」を中心に、AIが生成したペリフェラルでCaravel SoCを拡張することを目的としている。参加者は、生成AIツールを使用して設計の完全なVerilogモデルを作成することで、自身の技術的能力を披露する機会が与えられる。実装は、迅速なチップレベル統合のためのCaravel SoCとオープンソースのRTLからGDSへのデジタル設計フローであるOpenLaneを含むEfablessのChipIgniteを使用して実行する必要がある。このコンペは、革新的な設計の作成を促進するだけでなく、チップ設計における生成AIの使用の大きな可能性について、オープンソースシリコン設計コミュニティー内の意識を高めることも目的としている。参加者は、設計の生成に使用するプロンプト、必要なスクリプトや自動化、設計の機能を実証するための検証テストベンチなど、包括的な設計文書を提供する必要がある。これにより、コミュニティーの他のメンバーが自分の作品を再現できるようになり、コラボレーションと知識の共有が促進される。Efablessの最高技術責任者であるモハメド・カセム氏は、コンテストへの興奮を表明し、チップ設計者が設計における生成AIの可能性を探求するためのプラットフォームを提供すると述べた。 「Float the Boat」コンテストは現在、世界中のチップ設計者とAI愛好家に開かれており、提出期限は2023年11月2日に設定されている。