富士通は、AIプラットフォーム「Fujitsu Kozuchi」を商品化し、「Fujitsu Uvance」の4分野に組み込むと発表した。新プラットフォーム「Fujitsu Data Intelligence PaaS」は、データ連携とトレーサビリティを強化する。2024年3月末より国内で、続いて海外でサービス提供を開始する予定だ。

同社はスーパーコンピューター「富岳」を用いた研究開発を進め、特化型モデルを開発。2023年12月には、日本語性能を追求したモデルがトップレベルのベンチマーク性能を達成した。画像やコード生成などの領域特化型AIの開発も進行中で、精度の高い生成AIモデルの実現を目指している。

さらに、ナレッジグラフと生成AI、Trustable Internet技術を組み合わせることで、生成AIの出力の不安定性を解消する技術開発に取り組んでいる。2024年4月からは、これらの技術をFujitsu Research Portalを通じて無償で提供する計画だ。

富士通は全従業員が生成AIを安全に使用できる環境を整備し、社内実践を推進。プログラミングコード開発や商談情報分析などの業務効率化を実現している。これらの実践知を基に、顧客向けソリューションの提供も行っていく。