8月30日に、Google Cloudは、生成AIのさまざまなアプリケーションへの統合を簡素化することを目的としたVertex AI Search and Conversationの一般提供を発表した。これらの製品は、これまで生成AI App BuilderのEnterprise Searchおよび生成AI App Builderの会話AIとして導入されていたが、生成基盤モデルと会話型AIおよび情報検索テクノロジーを組み合わせるための使いやすいオーケストレーションレイヤーを提供するようになった。機械学習の専門知識が限られている開発者でも、これらのツールを活用してインテリジェントなアプリを迅速に構築し、データの取り込み、カスタマイズの追加、ユーザーと対話する検索エンジンやチャットボットの作成のプロセスを数時間で合理化できる。Vertex AI Search and Conversationは、生成アプリケーションのプロトタイプを迅速に作成する機会を提供し、食品の注文、銀行業務支援、顧客サービスなどの幅広いユースケースを開く。導入された新機能には、マルチターン検索、会話の要約、自然言語でのプロンプトと応答を事前にプログラミングするためのツールが含まれる。Vertex AI拡張機能は、Googleおよびサードパーティーのアプリケーション全体でのリアルタイムのデータ取得とアクションの実行を容易にし、データコネクタによりさまざまなソースからのデータの取り込みが可能になる。グラウンディング機能は、結果の品質を高めるための引用などの機能とともに、出力を企業データに根付かせることで生成AIアプリケーションの信頼性を高める。Vertex AI Searchにより、組織はエンタープライズデータに基づいた、高品質でマルチモーダル、マルチターンの検索アプリケーションを作成できるようになる。一方、Vertex AI Conversationは、基礎モデルを利用した人間のようなチャットボットやボイスボットの開発を容易にし、音声入力とテキスト入力の両方をサポートする。これらの製品は、Googleの基盤モデルとユーザーフレンドリーな開発者ツールを組み合わせることで、顧客と従業員にとって没入型でパーソナライズされたエクスペリエンスを作成できるようになる。開発者は複雑なデータ操作、インデックス作成、機械学習の経験を必要とせずにアプリを構築できるため、展開までの時間と価値実現までの時間が短縮される。早期導入者は既にこれらのツールの利点を体験している。Six Flagsの最高デジタル責任者は、Vertex AI Conversationを使用して公園運営を強化し、パーソナライズされたゲストエクスペリエンスを作成することの変革の可能性を強調した。インド最大のB2Bポータルの1つであるTradeIndia.comは、Vertex AI Searchによる検索離脱率を削減し、ユーザーエンゲージメントを高めた。コンタクト センターソリューションのプロバイダーであるC1は、Vertex AI Conversationを使用して、リアルタイムのインタラクション提案とセンチメント分析を通じて顧客エクスペリエンスを向上させている。