ハリウッドマジック（大阪府大阪市）は、2023年9月に1枚の顔写真からさまざまなヘアースタイル画像を生成するウィッグ業界初のAI試着サービスを開始したと発表した。AIによる生成画像を用いることで、オーダーメイドウィッグの完成イメージを事前に確認できるようになった。このAI生成画像は利用者と技術者の共通の完成目標として共有され、より利用者のイメージ通りの高品質ウィッグを提供することが可能となった。ハリウッドマジックの新サービスは、AIによる画像生成技術により、お客さまのさまざまな姿を作り上げるウィッグ業界初の試みだ。たった1枚の証明写真を提供するだけで、さまざまなヘアースタイルのカタログを生成する。これにより、ウィッグ利用者は自分の目で今とは違う自身の姿を確認し、不安を感じることなく新しいスタイルを選択できるようになった。また、AI画像生成は髪型だけではなく、着ている服や場所も、さまざまな状況を画像として生成できる。それはまだこの世に存在しない自身の姿だ。AI試着により髪型にとどまらず、服装や雰囲気、ライフスタイルといった、より深い意味でこれからの自分が目指す姿を見つけることができる。さらに、AI試着というツールはウィッグの設計初期において、重要な意思決定ツールとして、工程のDX化を達成した。このAIによる画像生成技術を採用することで、利用者と技術者間のイメージ共有が簡単になり、結果として高品質なウィッグの設計が可能になった。具体例を挙げると、ウィッグの初心者は自分の理想とするイメージがはっきりしないことが多い。しかし、AI試着は、単なる視覚的楽しみだけでなく、ウィッグ利用者と技術者間のコミュニケーションツールとして、設計工程のDX化を実現している。