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アバナード（東京都港区）は、ソフトバンクホークス（福岡県福岡市）がみずほPayPayドームに設置した「AIアバター」の開発を支援したと発表。このAIアバターは、AI技術を活用して生成された仮想キャラクターで、リアルタイムでユーザーと対話や表現を行う。ソフトバンクホークスOBの五十嵐亮太氏をモデルにした高精度のアバターが、設置後の口コミ拡散により見込み客の創出に貢献。

ソフトバンクホークスは、親会社ソフトバンクの象徴的なスペースをドーム内に作成するニーズがあり、EBC施設のサテライトブースとしてAIアバターを導入。マイクロソフトの最新AIテクノロジーを用いた開発が行われた。2024年5月にプロジェクトが開始し、アバナードが開発パートナーとして参画。短期間での開発が求められ、AIアバターの仕様が明確化された。

開発では、1週間のスプリントを5回実施し、1カ月半で最初のリリースを実現。外部データ利用時のディレイ問題を解決するため、データ取得方法の変更や処理プロセスのチューニングを行い、ディレイを10秒程度に短縮。五十嵐亮太氏のペルソナに近づけるため、インプットデータの構造や構成の繊細なチューニングも実施。

AIアバターは2024年7月に正式リリースされ、ドームの「Microsoft Premium Suite」内に設置。利用者は質問への回答や試合情報の提供を五十嵐氏のアバターからリアルタイムで受けられる。EBCのサテライトとして企業向けに提供され、体験した企業の口コミが広がり、2025年シーズンの予約は既に埋まるほどの人気。ソフトバンクホークスは、AIアバターがグループ全体の見込み客創出に貢献していると評価。アバナードは今後もAI技術を活かした支援を続けるとしている。