SBIいきいき少額短期保険株式会社は、DataRobotを活用した保険の引受査定を開始しました。2023年からDataRobotを導入し、SBIグループの経営資源やノウハウを活用して引受査定時間の短縮や査定精度の向上を図り、お客様の満足度向上に取り組んでいます。これまでの引受査定業務では、申込書を受け付けた後、担当者が目視で確認し、電話確認の必要性を判断していました。そのため、幅広い申し込み者に対して電話確認が必要でした。また、目視による確認だったため、経験豊富な担当者に負担がかかり、査定時間にばらつきが生じるなどの課題がありました。AI判定モデル作成では、これまでの20万件以上の新規申込データを活用し、DataRobotの機械学習機能を使って引受リスクや謝絶の可能性を判定するAIモデルを作成しました。このAI判定モデルは、お申し込み内容の確認時と引受査定時に使用され、担当者の最終判断を支援する情報として活用されています。DataRobotの導入により、お客様への申し込み内容確認業務では、AI判定モデルを基に電話確認の対象を選定することで、架電工数を削減することに成功しました。また、引受査定においてもAI判定モデルを活用することで、査定フローを迅速化し、1か月あたり約40時間の査定時間短縮を実現しました。さらに、各担当者の経験や習熟度によるばらつきを縮減し、事務手順における見落としリスクを削減することで、業務全体の精度向上を実現しました。