LMIグループ（東京都港区）は、香港に本社を置くSmartRetail社に出資し、資本業務提携を行った。これはLMIグループにとって初めての海外企業への出資で、SmartRetail社の日本国内市場への販路拡大を支援するとともに、リテール業界における海外企業の優れた技術を国内市場に広めるフロントランナーとしての活動を強める、としている。全世界で時価総額上位を占めるグローバルIT企業がデジタルデータを活用し成功を収めている一方で、リアル店舗などの商空間で大量に行き交うフィジカルワールドデータは、あまり注目されてこなかった。しかし、'サードパーティーcookie'や生成AIによる無作為な情報取得に対する懸念から規制の呼びかけが強まっている。そういった中、事業者が直接得ることのできる'ファーストパーティーデータ'であるフィジカルワールドデータは、消費者の行動導線や属性などを知るための情報として注目度が高まっており、集客・マーケティング活動の要となる重要な無形資産となっている。LMIグループは1987年の創業以来、リテールソリューション事業を主事業とし、店舗設計のプロフェッショナルとしてさまざまな課題を抱えるリテール企業向けに知見を生かした総合的ソリューションを展開してきた。特に近年は、WEB上で当たり前に行われている'顧客データ収集'や'データ活用'の視点をリアル店舗に反映し、'商空間'と'生活空間'においてフィジカルワールドデータを活用した空間価値最大化に取り組んできた。今回の資本業務提携により、LMIグループの国内リテール業界でのフィジカルワールドデータ活用における知見を生かし、アジアでも最先端の技術やノウハウを有するSmartRetail社と協力することで、日本国内にはまだないリテールソリューションを広めるフロントランナーとして活動を強めるという。