MNTSQ（東京都中央区）は、大規模言語モデルを活用したAI契約書レビュー支援機能の開発を発表した。同社は「全ての合意をフェアにする」のビジョンの下、契約業務の一連のプロセスを変革するサービス「MNTSQ CLM（モンテスキューシーエルエム）」の提供を通じて、企業における契約業務の効率化・品質の向上を推進してきた。MNTSQ CLMは、企業内に散らばる契約書データやナレッジを一元的に管理するプラットフォームとして、事業部門と法務部門のコミュニケーションをDXする「案件管理」機能や、締結後の契約管理を効率化する「契約管理」機能など、契約のドラフト、交渉から締結後の管理までをサポートする複数の製品群から構成されている。今回、技術的・社会的な環境が整ったことから、従来より要望を多く頂いていたAI契約書レビュー支援機能「MNTSQ AI契約レビュー」をMNTSQ CLMのラインナップに加えることになった。昨今のChatGPTなどの大規模言語モデルの発展により、各企業の独自データを活用しながらカスタマイズされた提案を行うことが技術的に可能になりつつある。また、法務省が既存事業者が提供しているAI契約書レビューを幅広く「適法」とする指針を示したことを受け、お客さまにも安心して利用いただける社会的環境が整ったと考えている。新機能は、MNTSQ CLM上にアップロードされた契約データを活用して、各企業ごとにカスタマイズされたレビュー支援を行う。大規模言語モデルを活用したAIアルゴリズムが、過去の契約履歴や類似契約の情報を参考に、契約条項の分析や潜在的なリスクの特定を支援する。これにより、ユーザーは迅速かつ的確に契約内容を評価し、最適な判断を行うことができる。また、MNTSQはこの度ALL STAR SAAS FUNDより10億円の資金調達を実施した。今後、大規模言語モデルの活用を含む製品開発への投資を加速し、契約という切り口でより多くの企業の事業競争力を高めていくとしている。