日本電信電話（東京都千代田区、以下NTT）は、WITH ALSとDLTと共に、アルスエレクトロニカ・フェスティバルに参加する。ステージでは、Project Humanityの取り組みやNTTの運動能力転写技術を紹介し、ALSと共生するWITH ALS代表の武藤将胤氏が遠隔でライブパフォーマンスを披露する。ALSは全身の筋力を失っていく病気であり、人工呼吸器をつけることで生命を維持することができるが、声を失うことになる。これにより、コミュニケーション手段を失い、社会との断絶を恐れる人もいる。そこで、NTTは音声合成技術を用いて、本人らしい声の再現に取り組んできた。また、非言語表現のコミュニケーションにも取り組んでいる。今回のチャレンジでは、NTTの運動能力転写技術を用いて、ALS共生者がアバターを操作し、身体表現を再現する。筋電センサーを装着し、ALS共生者の微細な筋活動を取得し、アバターの操作情報に変換する。これにより、非言語表現の拡張を実現する。ステージでは、WITH ALS代表の武藤将胤氏によるライブパフォーマンスが披露される。今後は、コミュニケーション表現をさらに発展させ、ALSであることを感じさせないコミュニケーションを体験できるようにすることを目指している。望む人全てが自己実現できる未来に貢献していく。アルスエレクトロニカは、40年以上にわたり先端テクノロジーと社会の未来を提案しているクリエーティブ機関だ。今年はリンツでメディアアートに関するイベントが開催される。