Generatived（Beta）｜生成AIの最新ニュースとトレンドを提供

Splunk（本社所在地）は、セキュリティオペレーションセンター（SOC）が直面する課題に焦点を当てたグローバル調査レポート「2025年のセキュリティの現状」を発表した。この調査によると、組織の保護よりもツールの保守に多くの時間を取られていると答えたのは約半数（46%）で、AIを完全に信頼していると回答した割合は11%にとどまる。また、過去1年間にデータ侵害の被害に遭ったと回答した割合は66%に上る。

AIの脅威が増加する中、組織はセキュリティ対策を強化する必要がある。SplunkのCISO、Michael Fanning氏は「AIの導入が進むものの、すべての監視業務をAIに任せるわけではない」と述べ、人間の監視が中核を担い、AIは人間の能力を強化するために使用されるべきだと強調する。Children’s National HospitalのCISO、Nate Lesser氏も「AIや自動化の導入は、セキュリティチームの問題軽減に役立つ」とコメントしている。

SOCの効率性に関しては、59%がツールの保守を非効率性の主な原因として挙げ、78%がセキュリティツールが分散・連携していないと回答。69%がツールの分散と連携不足を課題としている。SOCアナリストは過剰な労働と人手不足に苦しんでおり、52%が過剰な労働状態にあると訴え、43%が経営陣からの過剰な期待を感じている。

一方で、AIの活用によりSOCの業務負担が軽減されると認識している組織も多く、59%がAIによる効率向上を評価している。63%がドメイン特化型のAIツールがセキュリティ運用の能力を高めると評価し、統合アプローチがセキュリティ運用を加速させるとしている。調査結果の詳細は、Splunkのウェブサイトからレポートをダウンロードできる。