Generatived（Beta）｜生成AIの最新ニュースとトレンドを提供

シノプシス（カリフォルニア州サニーベール）とSiMa.aiは、自動車メーカー向けに次世代型AI機能を搭載した車両の開発を加速するための新ソリューションを共同で開発する戦略的提携を発表。このソリューションは、シノプシスのEDAツール、自動車向けIP、検証ソリューションとSiMa.aiの機械学習アクセラレータIP、MLソフトウェアスタックを組み合わせ、カスタマイズ可能なIPやSoCを提供。

自動車業界では、ADASやIVIが重要な差別化要因となっており、リアルタイムでのマルチモーダルな車内体験を提供するためにはエッジAIが不可欠。しかし、現在のソフトウェア定義車両アーキテクチャは多様なアプリケーションと必要なコンピューティング性能に対応できていない。このため、AI対応で電力効率の良いソフトウェアアーキテクチャと、開発コスト削減と生産リスク軽減のための共同設計ソリューションが求められている。

シノプシスは、50社以上のOEMとティア1サプライヤーに仮想プロトタイピング技術を提供し、1000種類以上の仮想モデルを開発。SiMa.aiは、組み込みエッジ向けの高性能で電力効率の高いMLSoCソリューションを専門とする企業で、柔軟性とピークパフォーマンスの最適化を重視した技術スタックを提供。両社の統合ソリューションは、初期アーキテクチャの模索、シフトレフトでのソフトウェア開発、コスト効率に優れた車内体験、エッジAIソリューションの継続的アップグレードを可能にする。

シノプシスのラヴィ・スブラマニアンは、SiMa.aiとの提携により自動車メーカーがコストと複雑性を克服し、高度な車内体験のニーズに応える大きな一歩を踏み出せると述べる。SiMa.aiのクリシュナ・ランガサイは、シノプシスとの連携により、自動車メーカーに最適化されたソリューションを提供し、将来の自動車をよりスマートで安全にすると強調。CES 2025での展示を通じて、両社の協力関係と開発されたソリューションを紹介予定。