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日本科学技術連盟（東京都新宿区）は、長い歴史を持つ「品質管理シンポジウム」（QCS）の第119回を大磯プリンスホテルで開催。テーマは「経営環境の変化に適応するためのTQMの進化～基本の最先端な実践とさらなる飛躍～」で、500名以上の参加者が集まった。山田秀氏は基調講演で、TQMの理念や方法の再構築の重要性を強調し、参加者に実践的な理念と指針を提供する場を提供したいと述べた。

QCSでは、特別講演や基調講演、複数の講演が行われた。慶應義塾大学の栗原聡氏は「進化を続けるAIの行く先」と題して講演し、東レの日覺昭廣氏や三菱地所の井上俊幸氏、株式会社陣屋の宮﨑知子氏らがそれぞれの分野での実践事例を紹介。参加者はこれらの講演を基にグループ討論で深い議論を交わした。

グループ討論では、「TQMの進化」に関する8つのテーマが設定され、産業界と学術界の専門家が実践的かつ理論的な視点から議論。最終日には、各グループの討論結果が発表され、山田氏の司会で総合討論が行われた。参加者は交流の場で情報交流や人脈形成を深めた。

次回のQCSは、早稲田大学の永田靖教授が主担当組織委員を務め、2025年12月に開催予定。テーマは「顧客価値創造に対応する組織能力獲得に向けて『改善活動』を見直す」とし、経営変化に対応するための多面的な課題と可能性を探る。会社役員や部門長、学術関係者の参加が期待されている。