人工知能(AI)の威力と潜在的なリスクに対する懸念の高まりに対応するため、国連のAntónio Guterres事務総長は月曜日、VOAによるニュース記事で、AIに焦点を当てた専門機関の設立の可能性を探っていると明らかにした。Guterres事務総長は、国際原子力機関(IAEA)と、規制機能を持つ知識ベースの機関としてのその役割からインスピレーションを得て、このアイデアへの支持を表明した。

VOAによれば、同氏自身にはこのような機関を創設する権限はないが、国際社会にとって前向きな展開になると考えているという。また、IAEAが国際的な原子力安全基準の策定で成功を収め、原子力の平和利用における諮問的な役割を担っていることを強調した。

米国サイバーセキュリティー・基盤セキュリティー局(CISA)のJen Easterly局長は、こうした思いに共鳴し、AIの能力を管理するための規制を呼びかけた。彼女は、核兵器に関する議論との類似性を示しながら、敵対者とAIに関する会話をすることの重要性を強調した。

Guterres氏は、AI監視機関の設立を検討することに加え、デジタル・コンパクトと呼ばれる自主的な「行動規範」の計画を発表した。この構想は、ネット上での誤報、ヘイトスピーチ、偽情報の拡散と闘い、インターネットを数十億人の人々にとってより安全な空間にすることを目的としている。行動規範は、テクノロジー企業や政府に対して、事実を促進し、陰謀や嘘と闘い、表現と情報の自由を守るためのガイドラインを提供する。同氏は、規制には柔軟なアプローチが必要であることを強調し、さまざまな利害関係者が参加する継続的な介入プロセスを提唱した。このプロセスを促進するため、同氏は、ユネスコと国際電気通信連合(ITU)の主任科学者、AIを専門とする外部の専門家を含む科学諮問機関を設立する意向だという。