Visual Bankグループに加わったアマナイメージズは、同社が主導して日本社会における画像生成AIコンソーシアム(JIGAC)を設立したと発表した。JIGACには、AI開発者、画像ライブラリ、研究者、法律専門家、実務専門家など、さまざまな分野の関係者が集まり、主に画像に焦点を当て、AIによって生成されたビジュアル素材の責任ある使用のための持続可能な枠組みについて議論し、実証するという。代表にはアマナイメージズのAI倫理対応・政策企画責任者である望月逸平が就任した。
このコンソーシアムは、AIが生成した画像を巡る倫理的および法的懸念に対処することの重要性を認識している。アマナイメージズは、日本最大の画像ライブラリの運営者として、40年近くにわたり権利者への利益の再分配を行ってきました。このコンソーシアムは、業界の専門家と連携しながら、日本社会における画像生成AIの適切な役割についての議論を推進していきます。

コンソーシアム設立の背景

JIGACの設立は、過去1年間の画像生成AIの大幅な進歩が動機となっています。OpenAIの「DALL・E」「DALL・E2」、Midjourneyの「Midjourney」、Stability AIの「Stable Diffusion」など、さまざまなAIモデルがリリースされており、2022年は「画像生成AIの年」と呼ばれている。。しかし、OpenAIの「ChatGPT」やGoogleの「Bard」に代表される言語生成AIの進歩は、画像生成AIを上回っている。このコンソーシアムは、著作権侵害のリスク、統一規制の欠如、限られた学習データ環境、通信と収益分配の問題、AI生成画像による第三者の権利侵害の可能性など、画像生成AIに特有の課題に対処することを目指しています。

コンソーシアムの活動

JIGACの活動は、情報交換、議論、安全な学習データ環境、通信プラットフォーム、収益分配メカニズムの開発に焦点を当てます。アマナイメージズは、法的リスクと品質上の懸念から、AIによって生成された画像の取り扱いを控えるというコミットメントを表明しています。さらに同社は、AI・機械学習領域への取り組みを強化するため、「AI学習ビジュアル開発チーム」を設立する予定だ。

FutureのOutlook

JIGACは、ステークホルダー間の対話と協力を促進することにより、画像生成AIの責任ある安全な利用のための持続可能な枠組みを確立することを目指しています。このコンソーシアムは、クリエイターの権利とテクノロジーの進歩の可能性のバランスをとりながら、日本社会におけるAI生成のビジュアル素材の未来を形作る上で極めて重要な役割を果たすことになる。