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日立製作所、AI活用脱炭素シナリオシミュレーター開発
Generatived
23/10/25 5:24
日立製作所(東京)は、地球温暖化対策としてのカーボンニュートラル実現に向けた自治体の支援を目指し、AIを活用した「脱炭素シナリオシミュレーター」を開発した。これにより、自治体がAIの助けを借りて、脱炭素に向けた長期的なロードマップを考える試みが始まった。
北海道石狩市では、2020年に「ゼロカーボンシティ」を宣言したが、CO2の排出量を削減する政策を立案することは難しく、脱炭素と経済や福祉の両立が課題となっていた。そこで、日立製作所が開発した「脱炭素シナリオシミュレーター」が活用され、AIを活用することで、さまざまな指標をもとに、何万通りもの未来やそこに至るまでのシナリオである「未来シナリオ」を示すことができたという。
シミュレーターは何万通りの中から似通った未来シナリオをまとめて導き出す。担当者は、導き出されたいくつかの未来シナリオから、脱炭素を達成する理想の自治体像を見つけていく。シミュレーターを開発した日立の森本由起子主任研究員は「人間が考えられる未来は2、3個と限界があるが、シミュレーターが幅広い選択肢を見せてくれる」と意義を強調したとのこと。
また、シミュレーターの性能を上げるには、地域に関する具体的な情報を入力する必要がある。石狩市環境課の時﨑宗男課長は、「冬に大量の雪が降る石狩市では、道路の除雪が欠かせない。道路が使えなければ市民生活が成り立ちません。しかし、除雪用の重機を動かすとCO2を排出してしまいます」と説明し、指標と因果関係を考えることの重要性を示したという。ソース:
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